偽物の気持ち





真澄は、保健室の椅子に座って携帯を弄っていた。

その顔は冷たい顔だった。

何かいつもと違う雰囲気で戸惑ったが話しかけた。


「おい。嘘の噂流すのやめろよ。」


真澄は携帯をみたまま答えた。


「なーに?成、私とより戻しに来たんじゃないの?」


「お前とはただの遊びだし。今は本気で春が好きだし。春は俺が守るんだよ。」


真澄は気に食わないといった顔で睨んできた。

その目は悪魔のようだった。


「まぁ、どうでもいいけど、あの子が傷付いて折れるまで私はやめないから。」





< 127 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop