偽物の気持ち
成はホッとしたように座った。
何故焦っているのかわからなかったが、真澄と何かあったのはわかった。
私は成と話をした。
「成、来てくれてありがとう。でも、あの子たちは何もしてこなかったよ。それどころか、いい子たちだった。」
成にそう話して安心させようと思った。
だけど、成は安心するどころか不安な顔をした。
「春、もぅ、呼び出されてノコノコ行くな。すっげー心配したんだから。」
成はそう言って私を抱きしめた。
私は酷い事したのにどうしてここまで優しいのだろう。
私は疑問が溢れて言葉に出ていた。
それと同時に涙も溢れ出た。