偽物の気持ち





『宛先 : 成
放課後屋上で待ってます。
来たくなかったら来なくていいです。
毎日待ってる。』

メールを送って待った。

成は来てくれなかった。

仕方ないと思った。

今日がダメでも明日がある。

初めて相手のことを待っている私がいたことに驚いた。

いつもは、追いかけられる側だった私が今は追いかけている。

だけど、気持ちがわからない。

自分の気持ちに整理をつけたかった。





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