偽物の気持ち




放課後は毎日屋上で成を待っていた。

だけど、成は来てくれなかった。

そりゃそうだよ。と半分諦めてもいた。

月乃さんとの会話を思い出した。



『春先輩。成ならもう他の子と遊んでるみたいですよ…』


『そっか…でも、待ってるってメールしたから。わざわざありがとう。あと、ちゃんと言ってなかったね。
ごめんなさい。』



私は昨日の放課後わざわざ教えに来てくれた月乃さんにきちんと謝った。

本当に月乃さんは良い子だと思った。

私なんかよりずっと…。




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