偽物の気持ち
「犬みたいに可愛いからさー!」
「へー。他には?」
日向が作り笑顔のまま聞いてくる。
「あと、優しい。」
「好きなんだ?」
「まぁ…」
私は、好きとは一度も口にしない。
言葉にしたら、もっと嘘を付くことになる。
だから、絶対に『好き』とゆう言葉を使わない。
日向は頭がいいからきっと知ってる。
知ってるけど言わないのは日向の優しさでもあるのだろう。
その後は、那津の日向への愚痴を聞かされた。
日向は、怒りながらもその後はラブラブな話ばかりを聞かされた。
徹は、野球の話ばかりをしていた。