偽物の気持ち





私は、春に話しかけた。


「橘さん。」


春はクラスメイトに話しかけられたことが嬉しかったようで「なに!?」と嬉しそうに笑っていた。

この子の純粋な表情が癇に障った。

そして私は要件を伝えた。


「徹くんが話があるって言ってたよ?放課後、体育館裏で待ってるって!」


明るい作り笑顔で伝えた。

こんな子酷い目にあえばいいんだ。

春は嬉しそうに「ありがとう」と言ってどこかへ行った。


この後起こることが楽しみだった。




< 91 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop