偽物の気持ち





放課後私達は体育館裏に春がやってくるのを待っていた。

そして、春の手と足を縛って放置した。

すると、この間の振られた先輩がやってきた。

先輩は、春が身動き取れないのをいいことに、キスを迫った。

春は「いやっ!」と言って先輩を突き飛ばした。

先輩はキレたらしく、春の腕を壁に押し付けて低い声で言った。


「大人しくしてないと制服切り刻むよ?」

その目は怒りに満ちていた。

私はその二人の行動が面白くて笑っていた。




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