偽物の気持ち





私はあの後すぐに転校した。

だから、初恋の人徹くんとは話せず別れてしまった。





だけど、転機がきた。

私はまた、徹くんと同じ学校に行けると知った。

私は学校のことを調べ上げて、春のことも知った。

春はあの一件以来、告白してくる相手と付き合っては別れているらしい。

よっぽど、あの時の先輩が怖かったのだろう。

告白を断ったらあの日みたいになると思っている春がおかしくて私は一人黒い笑みを浮かべた。

春を傷付けるには、2つの物を同時に奪おうと思った私は成と徹くんに近づいた。





< 95 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop