偽物の気持ち





先輩が、あの後何度も謝ってきたのも知っている。

あの子に手を組まないかと言われたことも。

その後すぐあの子は転校していった。

その事を知って、私は保健室登校から徐々に教室にも行けるようになった。

友達も前みたいに話しかけてくれた。

だけど、一つだけ変わったこと。

私は、笑わなくなった。

那津たちにも知られてるのか不安で、だけど、日向しか知らなかった。

正直、徹や那津に知られてたら私はもっと塞ぎ込んでいただろう。




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