誓いのキスを何度でも
「誠太郎くんに言っておかないといけない事があるんだ。
僕は10月から他の病院に異動になったんだ。
だからもう会えなくなる。」
「なんで?」
「うーん。
誠太郎くんの父親はひとりだけって思ってるから」
「サクちゃんが僕のお父さんになりたいって言ったから?」
「そうだなあ。
君達を見てると…
桜庭くんは誠太郎くんの事を愛してるって思ったからかな…
僕は誠太郎くんと仲良くなろうって思ったけど、
果歩ちゃんの子どもだから仲良くなりたいって思った。
でも、桜庭くんは違う。
君を愛そうとして出会って、…今はきっと
とても愛してるって感じる。
たぶん、君と血が繋がってなくてもあの男は君を愛することができるよ。
そういうタイプの男なんだ。
果歩が愛してる人を
そのまま自分も同じように愛する事ができる。
…ちょっと難しいかな。
でも、誠太郎くんのためには
果歩の選択も僕の選択も間違ってないと思うよ。
それには自信があるかな。
…だから、これでこうやって会うのはお終い。」
とニッコリ微笑んで誠太郎の頭を撫でた。
泣き出してしまった誠太郎にシンさんはオロオロして
「これからは友達だよ。
引っ越していく友達だから、会えなくなるけど、
…連絡ぐらいはいいかな…」
とシンさんは困ったように私を見るので、頷くと、
「うん。保護者の許可が出たから大丈夫だよ。
桜庭くんはまだ保護者じゃないから許可はいらないな。」
とくすんと笑って誠太郎をギュッと抱きしめた。
僕は10月から他の病院に異動になったんだ。
だからもう会えなくなる。」
「なんで?」
「うーん。
誠太郎くんの父親はひとりだけって思ってるから」
「サクちゃんが僕のお父さんになりたいって言ったから?」
「そうだなあ。
君達を見てると…
桜庭くんは誠太郎くんの事を愛してるって思ったからかな…
僕は誠太郎くんと仲良くなろうって思ったけど、
果歩ちゃんの子どもだから仲良くなりたいって思った。
でも、桜庭くんは違う。
君を愛そうとして出会って、…今はきっと
とても愛してるって感じる。
たぶん、君と血が繋がってなくてもあの男は君を愛することができるよ。
そういうタイプの男なんだ。
果歩が愛してる人を
そのまま自分も同じように愛する事ができる。
…ちょっと難しいかな。
でも、誠太郎くんのためには
果歩の選択も僕の選択も間違ってないと思うよ。
それには自信があるかな。
…だから、これでこうやって会うのはお終い。」
とニッコリ微笑んで誠太郎の頭を撫でた。
泣き出してしまった誠太郎にシンさんはオロオロして
「これからは友達だよ。
引っ越していく友達だから、会えなくなるけど、
…連絡ぐらいはいいかな…」
とシンさんは困ったように私を見るので、頷くと、
「うん。保護者の許可が出たから大丈夫だよ。
桜庭くんはまだ保護者じゃないから許可はいらないな。」
とくすんと笑って誠太郎をギュッと抱きしめた。