誓いのキスを何度でも
私は誠太郎をベッドに寝かしつけ、
後で、和室に一緒に寝ようと約束する。

誠太郎は知らないお客様が、あまり良くない事を運んできたのかもしれないと気付いているのか、
「ねえ、果歩、サクちゃん、どこにも行かないよね。」

と私に聞く。

「離れたら、誠太郎はサクちゃんを嫌いになるの?」と私が聞くと

「そうじゃないけど…」

「じやあ、心配しなくていいよ。サクちゃんはずっと誠太郎が大好きだから」

と私が髪を撫でると、誠太郎はなっとくのいかない顔で眠りにつく。


仕方ない。

誠一にも大切な家族がいるのだ。

私は自分にできる事をするだけだ。
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