誓いのキスを何度でも
誠一は悩んでいる様子だったけれど、
私が会うべきだと、勧めると迷いながらも、
翌週は木下さんに連絡をとり、
当直明けに、お父さんの入院先に出かけて行った。


深夜にタクシーで帰宅し、
真っ直ぐ私の部屋を訪ねてきて、玄関の内側で私を抱きしめ、深くくちづけする。
私が、誠一の頭を抱きしめ、くちづけに応えると、
「果歩が欲しい。
俺のモノだって確認させて」と耳朶に舌を這わせるので、
「…いくらでも確認していいですよ」
と誠一の額に落ちた髪をかきあげると、
「その顔はけっこうヤバイよ」と服を脱がせながら、廊下を歩き、
そのまま、ラグの上で身体を重ねた。

激しい息遣いか整うと、
誠一は私を胸に抱き寄せ、
お父さんの病状が思わしくないことや、
頑固なお父さんとまた、喧嘩になったと深くため息をつく、

木下さんも、誠一の味方をしてくれていたようだけど、思うように話ができていないようすだ。

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