誓いのキスを何度でも
その夜は片付けはほどほどで、誠一は私を捕まえ、ベッドに連行した。

「新婚なんだから、放って置かれても困る」

と私に笑いかけ、
唇を重ねる。
私はやっと誠一がどこにも行かなくていいとわかって、甘い声を思い切り出して、誠一にしがみつき、
愛してると何度も囁く声に溺れた。

翌朝起きても、誠一は私を離さず、抱き合って過ごし、

夕方にやっとベッドから抜け出して一緒にシャワーを浴び、誠一が誠太郎を迎えに行き、
私は新しいキッチンで、カレーとサラダを作って、誠一達の帰りを待った。

誠太郎は部屋に入ると興奮して走り回り、
嬉しそうに部屋を見て回り、
2階のひとつの部屋に自分のベッドと勉強机が揃ったのを喜んだ。

その日私達は満ち足りた気分で2階の広い和室に布団を敷いて、仲良く川の字に並んで、目を閉じる。

毎日一緒にいられる幸せを噛みしめた。




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