誓いのキスを何度でも
「うん。やっぱりちっとも僕をを見てないな」とシンさんはため息をついて私の驚いた顔から赤くなった顔を背ける。

「えっ?いや、だってシンさん
沢山オンナのヒトがいるでしょ…」

「果歩、僕がオンナを整理してたのわかってないだろ。
この1年ぐらいは果歩だけなんだけど…
それに…この部屋に出入りしてる女って果歩だけだってわかってないよな。
…こういう鈍さが…時折本当に憎いな」と呆れた声を出す。

「ご、ごめんなさい。
えっと、…ちっとも気づいていませんでした。」と頭を下げたままでいると

はああーと大きなため息をついてから、私の頭をポンポンと撫で、


「うーん。
いつまでもわかってもらえなさそうだから
ハッキリ言っとく。
果歩、僕とちゃんと付き合って
僕との結婚について考えてみて。
最近果歩の周りが騒がしいから独占したくなった。
小児科の加藤とか、薬剤師の山本とか、整形の清水とか…
果歩の事をいいオンナだって医局で話してる。
…リュウに果歩を手放せるのかって聞かれて
…僕は面倒が嫌いだが
果歩を他の男に奪われたくないって思った。
誠太郎と一緒に遊ぶ父親にはなれないだろうが
知的な好奇心を満たしてやれる自信はあるよ。
バーベキューやキャンプやスキーも教えられる。
習い事も塾も好きなだけ行かせてやれる。
果歩は僕に甘えて生きればいい。
僕は果歩を好きに抱いて眠りたい。
…今日でsexだけの関係はお終い。
遠慮なく口説くことにする。
誠太郎にも会いたい。
次に果歩を抱く時は果歩が僕を選んだ時かな…」と私を優しい瞳で見つめる。













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