誓いのキスを何度でも
3人でデートを
翌日、昼休みになって職員食堂で昨夜のことを考えながらボンヤリ定食を食べていると、

「ここ、いい？」と笑顔のシンさんが私の前に座った。

え？ここに座るの？

「果歩、困った顔をしてるね。」とくすんと私に笑いかける。

「だ、だって食堂で一緒に座ったことなんかないじゃない」と私が顔を赤くすると、

「うーん。強力なライバルが現れちゃったからねえ。
でも、引くつもりはないよ。
それとも…もう、桜庭君に抱かれちゃった？」と私の瞳を覗く。

「ちょっ、常盤先生、そんなわけないでしょ！」

「でも、…キスくらいはしたか…ボンヤリしてるし」

「もう、やめてください」と俯くと、

「意地悪したくなるな。俺はもう、用済み？」

「…ここの病院に来てから私を休ませてくれたのは常盤先生です。
そんな意地悪…言わないでください。
私は常盤先生との事をちゃんと考えたいって…そう思ってます。」と顔を上げて見つめると、

「よかった。安心したよ。
戦う前に負けたくないからね…」と口の端を上げて微笑む。

やっぱり綺麗な笑顔だ。
見つめられるとドキドキする。

「見つめあってんじゃねーよ。
目を離すと、やっぱ、ロクなことになってねーな。」と私の隣にドスンと誠一が座る。


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