愛を知らない一輪の花 〜after story〜
小さな命


襲いくる罪悪感で蓮は目を覚ました。

握り締めたまま眠った、百合の手を見ると両手首に赤く痕が残っていた。

そっとその赤い痕にキスを寄せる。




「百合、、、、ごめん、、。」

そんな小さな蓮の呟きに百合は目を覚まし、蓮に優しく微笑んだ。



「おはようございます。、、蓮さん。」


そんな百合に、一瞬目を見開きすぐに目を逸らし顔を歪めた。



「傷つけてごめん、、。」


躊躇しながら、優しく手首をさする。
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