愛を知らない一輪の花 〜after story〜

泣きじゃくりながら、何度も謝る。





蓮が怒ってくれた。
産んでほしいと望んでくれた。


本当は、、、、産みたかった。

蓮との赤ちゃんを。
この手で抱き締めたかったんだ。私がしてもらえなかったことを、この子に。




「っ、、。産みたいんです。産ませて下さい。私をこの子の母親にさせて下さい。」

「、、、うん。2人でこの子の親になろう。」



「2人で抱きしめよう、、、。」




蓮は百合のお腹を包み込み、2人はいつまでも抱きしめ合った。
< 144 / 169 >

この作品をシェア

pagetop