愛を知らない一輪の花 〜after story〜
蓮の両親や施設長。本店スタッフにモール支店スタッフ。また他の部署の人間や、蓮の関係者まで様々な人が御祝やお見舞いに来た。
その度に増えていくお見舞いの品。
特別室の個室は、広々していたのに贈られたものでいっぱいで、狭く感じる。
そんな光景に、百合は嬉しさの余り涙がでそうになる。
「お前達、こんなところにいたのか。、、、通りで駅前支店がもぬけの殻の筈だ。」
呆れながら、病室に透が入ってくる。
「支店長!お忙しい中、すみません。」
「いや、悪いな。誰かさんが仕事を押し付けて帰って行くもんだから、来るのが遅くなった。」