愛を知らない一輪の花 〜after story〜
胎動も少しずつ感じるようになり、百合の歓びはひとしおだ。
性別も分かった。
男の子と女の子の双子だ。
毎日、元気に動くお腹に手を当て、ソファーに座り蓮の帰りをお腹の子供達と3人で待つ。
双子は母体に負担がかかる為、医師は帝王切開を勧めたが百合は普通分娩を望んだ。
子供達と一緒に頑張りたい。
そんな強い意思に、蓮も賛成した。
毎日仕事で疲れて帰って来る蓮だか、百合の腰をさすり少しでも痛みを和らげようと、献身的に側で百合を支えた。