愛を知らない一輪の花 〜after story〜
そして月日が経ち、早めに産休に入った。
9ヶ月に入り、出産が近づく。
更に大きくなったお腹は、屈むこともままならない。本来なら実家に帰るのが理想だが、百合に帰る実家がない事と、蓮がここにいて欲しいと望み、週に何度か蓮の母親の久美子が様子を見にきていた。
「いつもすみません、、。お母様。」
「やだっ!お母様だなんてっそんな他人行儀な呼び方嫌よ。、、、、お母さんって呼んで?百合ちゃん。」
「ええっと、、はい。、、お母さん。」
恥ずかしそうに呼ぶ。
「もう、、、可愛い!!!あ、これ百合ちゃんに!お腹に冷やすといけないからひざ掛けっ。暖かくしてね?」