愛を知らない一輪の花 〜after story〜
蓮の実家へ
翌日、抱きしめ合って目が覚めた。
目が合った百合は、恥ずかしそうに布団に隠れた。
その姿に強く抱きしめた。
百合を抱いている時だけ、自分の物だと実感できた。前よりも想いに応え、返してくれるようになったが、同じ本社だと嫌でも百合の話を耳にする。
優しすぎる百合は、誰からも好かれ、好意を持たれる。早く籍をいれ、自分だけの物だと安心したい。
、、、こんなこと透にいったら笑われそうだ。
またしても強引に事を進めてしまったが、
実際両親からは、催促の連絡がきている。
百合には申し訳ないが、のんびりしている暇なんてないのだ。
「百合?そろそろ起きようか?」