愛を知らない一輪の花 〜after story〜
その後、4人で夕食を囲った。
「そういえば指輪がないようだけど、まさかまだ買ってないのか?」
匠の問いかけに、苦笑いを浮かべる。
「、、、いらないっていうんだよ。」
それを聞いて、匠が声を上げる。
「よし!私が買ってあげよう!!!」
「いいえっ!!指輪だなんて高価なもの頂けません!!!」
匠の提案に、百合が慌てる。
「欲がないのね〜。百合ちゃんは。、、、でも指輪は約束の証よ?貰わないと駄目よ!匠さんに買ってもらうか、蓮に買ってもらうかの二択よ?、、、どっちにする?」
久美子は困ったように笑う。
「百合、、、父さんに買って貰いたいか?俺からは贈らせてはくれない?」