愛を知らない一輪の花 〜after story〜
「いらっしゃいませ。本日はどのようなものをお探しですか?」
品のいい女性が対応してくれる。
「彼女に指輪を贈りたくてね。婚約指輪と結婚指輪を見せてくれるかな。」
「おめでとうございます。では、こちらにどうぞ。」
そういうと奥の部屋へと通された。
入りながら、百合は蓮の手を強く引っ張る。
「蓮さん!2つもだなんて、、!1つで十分です。」
そんな百合の言葉を無視して、ソファーに座り、スタッフが持って来た指輪を見る。
蓮の真剣な顔につい、黙り込んでしまう。