愛を知らない一輪の花 〜after story〜
優しく微笑み、蓮の背中を押す。
後ろ髪を引かれながら、蓮は足早に本社に戻って行った。
「斉藤百合さん?確か歳は29歳でしたよね?」
急に話を振られ、驚いてしまう。
「そ、そうですっ!」
「じゃあ、私と一緒だっ!!敬語じゃなくてもいい、、?あっ!百合ちゃんって呼んでもいいかなっ?私のことはまみって呼んで?折角、知り合えたんだもん。仲良くしてくれる??」
高野は百合と同級生だと分かると、嬉しそうに握手を求めた。
百合も嬉しくなって、ぎゅっと手を握った。
「はいっ!!嬉しいです!こんな私で良ければ、是非仲良くして下さい。」
2人で微笑み合った。
「でも、びっくりしちゃったっ!松下さんってあんなに情熱的な人なんだね。」