愛を知らない一輪の花 〜after story〜

次いで、ドレスショップの女性が控え室に入ってきて、準備を進める。


その間にもヘアメイクが行われ、髪を上の方に編み込み綺麗にまとめられた。







最後にピアスにネックレスを付け、長いベールをそっと乗せる。




そこで控え室の外がすこし騒がしくなり、ノックが聞こえた。

返事を待たずに駅前支店スタッフが我先にと争うように入ってきた。


「あっ。皆さん、今日は来てくださってありがとうございます。」




振り返りざまに微笑み、皆んなに駆け寄り、丁寧にゆっくり頭を下げる。

< 85 / 169 >

この作品をシェア

pagetop