幾千夜、花が散るとも




 ねぇ千也。

 千也は何にも分かってない。

 残すほうには覚悟ができてても。

 残されるほうは何を信じて、どこに終わりがあるのかも。

 望みが絶てずに果てなく苦しいんだよ。




 花は散ってもまた咲く。

 あたしのココロにはね。散るだけで花は咲きそうにない。

 散らせ続けながら、あたしはここで待ってる。



 千也がその花を咲かせてくれるのを。ずっと。






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