僕はただのbarのオーナーです
金属音をさせて銃弾を抜いて銃を片付けていく兄貴とそれと同じようにして兄貴にソレを返す千里。
「…と、さっきの話だけど。
怖くないわけないよね。
所詮、俺らは人殺し。
バカ正直に生きてる人間とは違うんだから。」
「うわぁ。
言い切った。
事実とはいえ、はっきり言うとは。」
「事実はハッキリさせないと…ね?」
俺の方を見て言う兄貴。
それも一瞬で、バンっ!と音をたてて入ってきた翼さんに目を移した兄貴は軽くため息をついて、千里は苦笑いしてる。
「澪っ!
てめぇ、少しは手伝えっつーの!」
「おや、いつも手伝ったら怒るではないですか。
今回は手伝えとは、むしがいいのでは?」
クスクスと笑う兄貴はいつも通りで、ブツブツ文句を言う翼さんももういつも通り。
千里も一瞬でいつも通りになって、これが裏でトップをはるだけの実力を持った人達なんだと思った。
怖いと思ってたことは事実。
けど、そんなの吹き飛ばすくらいのいつも通りさに、憧れさえ感じる。