僕はただのbarのオーナーです
過去story side
澪…過去story
「澪ー!お留守番、頼むわよ?」
『うん、気をつけてね。』
あの日は天気も良くて、絶好のピクニック日和。
日曜日だし暖かい気候。
残念ながら僕は風邪で行けなかった。
昔からどちらかというとインドア派で、ピクニックも気乗りはしていなかった。
だけど、今はあの時風邪を引いていなければもっと幸せに暮らせてたのかもと思う。
翼が見舞いに来てくれて、何故か大人びた対応をしていたと思う。
小1のくせして、ませた餓鬼だったんだろうな。
「澪ー、早く治せよ?」
『そんなこと言われたって、なるようにしかならないよ。』
この時はまだ、クソ生意気な小学生だと思う。
そりゃそうだ。
裏に触れてなかったし、触れるとも思っていなかったんだから。
「そんでさー、今日の体育で佐々木がさぁー………」
くだらない会話。
くだらないけど、楽しい会話。