僕はただのbarのオーナーです





「つば…さ?」


『澪…お前。』


「それ、汐の母親なんだ。」


『えっ!?
汐にバレたら……っ』





何も言わずに俯く澪。
この時、澪が自分の手を汚したことがわかった。




『始末屋って名前的にこれの後片付けなんですよね?』


「そうだけど…」


「翼、何をっ!」


『澪だけが手を汚すことはない。
だから、俺が処理する。』




小学生だから決めれたこと。
小学生だから決断できたこと。

小学生だったから。
なんの躊躇いもなく裏にそまれた。



俺は………
初めて人の死を〝隠した〟




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