僕はただのbarのオーナーです
千里…過去story
俺は親に捨てられた。
行くあてもなくて、それこそ組や裏の人間のいるところでそれなりに稼いでいた。
つまりは、物心ついた時からどこにもつかない殺し屋って職業をしてたんだ。
まあ、澪も翼も俺の後輩ってことになるんだけど、実力ははるかに二人の方が上だし年齢的にも俺のが下。
従うことになんの躊躇いもない。
なんで殺し屋になったのか。
なんて、物心ついてない頃には何人か殺ってたし覚えてない。
それが呼吸することと等しくなっていたから。
だから、澪たちみたいに詳しく話すことなんて出来ねぇよ?
けど、その代わり澪たちとの出会いとか無所属だったのに、雫石に入った理由とかは話せる。
あの出会いがなければ、今の俺は存在してない。
「ねぇ。無差別に仕事受ける黒影って君のこと?」