僕はただのbarのオーナーです
今から三年前。
俺が中学に上がってすぐくらいのとき。
夜道で仕事をしてたらふと声をかけられた。
その頃はホテルを転々として宿を得てたし食事もとれてた。
まあ、長い間この職してたらいやでも貯まるしな。
『だったら何?
ってかさ、俺のこと目撃して生きて帰れると思うなよ?』
「たまたま目撃したんじゃないからさ。
対処は用意してるに決まってんだろ、餓鬼。」
サイレンサーをつけた銃を撃つ。
けど、それは宙で落とされた。
『お前、超人かよ。
(弾を弾で撃ちやがった。)』
「やだなぁ。普通だよ?
俺はね殺し屋と情報屋を経営してる。
見かけはちょっと怪しい普通のbarなんだけどね?」
『…………………。
(ちょっと怪しい時点で普通じゃねぇ。)』
澪は確実に天然だと思う。
なんか不思議なところで抜けてるし。
普段は恐ろしいくらいにしっかりしてるんだけどな。
それは今も昔も変わんない。