僕はただのbarのオーナーです
「裏に入る決断をした場合、表舞台…つまり、族及び学校は辞めてもらわないといけない。
表舞台に残るものと接触は禁じられる。
これは今回ばかりは俺たちにも適応される。」
「表舞台に残るものは、今回のことを心の奥深くにしまい、今回の事柄に関わったものとの接触は一切認められません。
表舞台に残ると決めたものは少なくともここにいる千里、翼、私には会えなくなると言う意味ですね。」
翼さんと兄貴が笑み一つなくいう。
千里は辛そうにしてるが、二人はそれが当たり前と言う感じで、感情は読めない。
「選んでください。
何も無かった事にし今まで通りに暮らすか。
全てを抱え、闇に身を堕として生きるか。
選択肢は二つです。」
誰もが沈黙する。
俺たちの言葉を兄貴たちは、ただ黙って待っている。
コツっと飲み干したカクテルのグラスを、置いてふぅとため息をつく姫。