僕はただのbarのオーナーです
六花。
この組織名の由来は殺しに特化したグループが六つあることから。
花と言うのは、指揮官…つまりKINGを飾る者という事。
KINGを飾る六つのグループ組織。
それが六花です。
だから、容易に手を出すわけにはいきません。
一歩間違えれば、翼に知られてしまう。
それだけは避けなければならないのですから。
『六花が…KINGが汐たちを襲う。
そう言いたいのですか?』
「その可能性は捨てきれねぇだろ。
裏に触れちまった上に素質あるんだから。」
『無きにしもあらず。ですね。
けど、今は目の前の仕事を片付ける方が先決ですので。
それに、念の為に要さんに頼んでバレないよう護衛していただいています。』
「え……」
『報酬は今回の仕事の代金。
しばらく護衛していただくので妥当でしょう。
あなたへの給料は私のポケットマネーですので、悪しからず。』
汐たちには指一本触れさせません。
表の者を巻き込んでしまったというのもありますが、大切なものに傷などつけるわけにはいかないんです。
どんな手を使っても……ね?