僕はただのbarのオーナーです
『千里。
これを姫と一緒に要さんに届けてもらえますか?』
封筒に先ほどからパソコンで作成していた書類を入れ、千里に差し出す。
「構わねぇけど、これ何?」
『今回の仕事です。
期限より早めに渡す。
信用第一ですので。
頼みましたよ?』
「相変わらず、仕事早いのな。」
千里の言葉にクスッと笑う。
本来はもう少ししっかり調べてからお渡しするのですが‥‥。
まあ、めんどくさいですし。
それに、以外とデータとして資料がありましたので。
ちなみに、姫と一緒というのはまあ裏の動きに慣れてもらうためです。
ほら。
屋根の上を走ったり、家と家を飛び移ったり‥‥
まあ、普通ではありえないことを学ぶには習うより慣れろということですね。
「じゃあ、行ってくる。」
千里はフードを深くかぶって部屋を出ていこうとする。
あ、忘れてました。