僕はただのbarのオーナーです





「ま、お前が決めたならいいけどさ。
吹っ切れてるっていう、見え見えの嘘はやめとけ。

お前は澄ました顔で俺らの前を歩けばいい。
俺らはお前についていく。
………いや、


共に歩いていく。」


『………キザ。
恥ずかしくないの?』


「恥ずかしいに決まってんだろ!」





きっと。
僕は澄ました顔で歩くことしかできない。

何もないふり気にしてないふり。
もっと自由だったら、あの時こうしてれば。


そんなたらればなんていらない。




『翼がともに歩いてくれるなら、僕は変わらずにいられるね。』


「………お前のがキザだっつーの////」


『そうかな?』


「たちわりぃ。
そろそろ帰るぞ。

千里たちには直帰していいって連絡しといたから。」


『また、勝手に……。
まったく‥‥‥‥‥‥。』



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