僕はただのbarのオーナーです
『結局お前、歌わなかったもんなー』
「ごめん、ごめん。」
澪は歌わなかった。
疲れたって言ってな。
今日帰る家は、二人共通の家。
まあ、ここからそっちのが近いしな。
帰るまでひとしきり文句を言ったけど、澪は笑ってはぐらかすだけ。
こいつには口で勝てるきしねぇ。
家に着いたら風呂に入って、それぞれの部屋で寝た。
まだ暗い時にふと目が覚めた。
時間を見ると2時39分
なんか不吉。
そんなことを考えながら、何となく 部屋を出る。
するとわずかに開いてる窓。
閉め忘れ…………?