僕はただのbarのオーナーです
「一応、壱条組に協力要請しておいたので、よろしくお願いします。」
『わかった。』
「汐は闇に来ない選択をしました。」
『だろうなー!
けど、いつか行くだろうよ。
俺の息子で、お前の弟だっ!』
そうやってケラケラと笑うと、澪も翼も困ったように笑った。
「もしも、こちらに来るなら。
………組どまりにしてほしいものだね。」
「汐に教えるなんて冗談でも嫌だもんなぁ」
敬語がなくなり、困ったように…それでいて少し悲しそうに言う二人。
『最後に選ぶのはあいつ自身だ。
お前らがそうだったようにな。』
「分かってますよー!
でも嫌なものは嫌なんです!
これでも汐のことは弟みたいに思ってるんですから!」