僕はただのbarのオーナーです
翼side
『意外と受け入れ早いじゃん。』
「対応能力が凄いんですよ。」
倉庫近くの高いビルから俺は双眼鏡を使って部屋の中を見て澪はどこか遠くを見てる。
あとは俺も澪も、澪が仕掛けた盗聴器で会話を聞いていた。
犯罪だって?
そもそも、俺らの職業が犯罪だからな?
今更だろう。
『つか、千里たちに詳しくは話してねぇの?』
「知る必要はないでしょう。」
『そうかもだけど……。
一番危険なのは汐だろ?』
「そうですね。
しかし、おとなしくしとけと言ったところで聞くようなタイプでもありませんので。」
まあ確かに。
「千里には汐を気にかけるように忠告はしてあります。
ただ、姫には何も伝えていません。」