僕はただのbarのオーナーです
姫は入りたてだから、ふとした瞬間に漏れるかもだしなぁ。
念には念をってことか。
ほんと、先の先まで考えて一手打つのが早い。
敵に回すと恐ろしいやつだな。
『しかし、六花を潰しに行くなんて思い切ったことするよなぁ。』
「それに関しては汐は関係ありませんよ。
関係があるのは貴方です。」
淡々と言い放つ澪。
俺に関係あること?
「不穏な種は摘んでおこうかと。
貴方にとっても、私にとっても。
アレはあってはならないものですから。」
俺にとっても?
意味がわからねぇ。
何か隠されてる?
何を?
『なんかあんのか?』
「いえ、なにも。
ただ、そんな気がするだけですよ。」
『‥‥‥俺には言えねぇってこと?』