僕はただのbarのオーナーです
これが狙いか…っ
走り去った白羽‥‥翼を見て思う。
俺たちを仲間割れさせること。
舞蝶としての俺らを潰すこと。
どこから情報を手に入れたか。
そんなの関係ない。
情報は所詮漏れるもの。
だからこそ、俺たちの仕事が成り立つんだから。
けど…………………………
『まだあいつは知るべきじゃなかった。
余計なことをしてくれたな‥。
お前たちのその命をもって償え‥‥っ!!!』
銃声と血しぶき。
返り血なんてどうでもいい。
まあ、ほとんど浴びてないんだけど。
いまはあいつの所へ行くことが優先事項だ。
惨劇の場を一目見て翼の後を追いかける。
翼…。
頼むから。
『堕ちないでくれ‥‥っ!、』