僕はただのbarのオーナーです
「お前たちが倒れてた位置的にお前を守ろうとしたんだろうって。
その光景を見たからお前は自分を守るためにその記憶に鍵をかけたんじゃねぇかな。」
親父達は俺を守ろうとした?
そのせいで殺されたのか‥‥っ?
「勘違いしないように言っておくが。
お前のせいじゃねぇぞ?」
『けど‥‥っ!』
「どうせあいつらは皆殺しにするつもりだったんだろうさ。
父さん達が何かをしたわけじゃなく、おおかた新しい武器の試し切りとかだろうからな。」
そんな理由で?
「澪はその場を…惨劇の後を見たんだ。
怪我したお前の手当も、お前が目を覚ますまでの看病も澪がしてたらしいしな。
記憶が飛んでるお前を見て、澪がこの事を秘密にしたのはお前の心が壊れないようにするためだ。」
『‥‥え』
「あの時のお前は裏のことを学ぶので一杯だったし、澪は澪でお前を巻き込んだことで責任を感じてたしな。
それでも、お前を守りながら裏に居続けることを決めたのは澪だ。
あいつは強い。
あいつは…ずっと大切な親友を守ってたんだ。」
『‥‥…‥‥。』