僕はただのbarのオーナーです
おねぇ‥‥もとい、荻原さんの言葉で車に乗り込む。
澪は慣れてるとこから何回も絡んでるんだろう。
しばらくしたら澪が説明しだした。
「翼の疑問を解決しましょうか。」
真っ直ぐ俺を見てくる澪。
「警視庁 裏得策部というのは、簡単に言えばその名の通り警視庁の裏の組織です。」
『裏の組織?』
俺が首を傾げると今度は荻原さんが答える。
「表立ってる警察じゃ解決や手出しができない時がある。
そういうのを処理する部署だ。
つまり、表舞台に出せない奴らを消すとかも仕事内容のひとつ。」
『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。』
「しかし、裏得策部と言っても警察です。
簡単に市民に手を出すわけにはいきません。
そのため、消す・隠す。
これらの作業は我々、殺し屋や始末屋が担当します。
その後の完全な処理を裏得策部にお任せするのです。」
「つまりは犯罪を暴く側が、犯罪を依頼しはたまたそれを隠す。
それを非情に行う部署が俺ら、裏得策部だ。
潜入やら情報集めやら。
何でもする警視庁の裏の顔だな。」