僕はただのbarのオーナーです




『barですか?』


「うん!」


『経営はしていませんが、バイトという形でお手伝いしていますよ。』








嘘ではない。
バイトではありませんし、経営していますが嘘ではありません。








「…今日はバイトしてた?
例えば…雫石ってとことか。」


『雫石でバイトはしていますが今日は入ってませんよ』


「そう?
似た人見たから気になってねー。
雫石でバイトしてるんだ!
じゃあ、オーナーさんのことわかる?」


『オーナーですか?
さあ。よくわかりませんので。』






自分がオーナーですが何か?って感じですがね。

いろいろめんどくさくなりそうですので、しらばっくれるのが一番です。

そんなことを考えながら、とある店に入る。

表の通りにあるオシャレなbar。
僕がやってるbarとは違い、怪しさの欠片もないもの。

まあ、それは表向きなのですが。

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