僕はただのbarのオーナーです
barの時とは違う口調の凜音さん。
まあ、こっちの口調が本当でbarのものが作った口調なんだけど。
まあ、あんまり気にしないで大丈夫。
口調で身元とかバレないように繕ってるだけだから。
「秋雨は?」
『車を停めてくると言ってらっしゃいましたよ。』
椅子に座って言う。
たったままの翼にも座るように促して、秋雨さんが来るのを待つ。
と言っても軽く話は進めておくのがいつもの流れなんだけど。
「澪。粗方は翼に話してあるのか?」
『はい。
ここの事も、汐のことも説明してあります。』
「それなら説明は抜こうか。
時間も惜しいしね」
ガチャ‥‥
「わるい、遅れた。
話進んだか?」
「まだはじめてないよ。
早く座りなよ。」
「ここ俺の部署なのになんでお前が仕切るんだよ。」
部屋に入ってきた秋雨さんに声をかけた凜音さん。
自分の部屋のように振る舞う凜音さんに苦笑いしながら返す秋雨さんは本当にいいコンビだと思う。