僕はただのbarのオーナーです
要side
『あいつら、インカム壊しやがった!!』
「俺らに迷惑かけたくない‥‥ね。」
「あいつらも大人になったのか。」
爆音に襲われて耳を塞ぎながら会話する俺ら。
扉を破壊して拳銃と短剣をそれぞれ手にして本陣に突っ込む2人。
物凄く遠い距離にある本陣だから、なんとなくしか分からないが、どんどん突っ切っている2人。
経験と知識を元に汐たちが閉じ込められているだろう部屋に向かっていくのが分かる。
『バカ言え。
大人ならあんな無茶しねぇよ。
所詮はあいつらはまだ子供だ。』
「経験と知識は確かだよ」
凜音がふにゃっと笑って言う。
けど、そういう問題じゃねぇんだよ。
「けど、あのままじゃ澪のがやばいんじゃねぇか?」
『銃弾が足りなくなるぞ。』
「澪って接近戦苦手だったよね?」
凜音のトドメの一言に全員が固まる。
その言葉を放った凜音でさえも。