僕はただのbarのオーナーです
「助っ人に行こうか。」
「いや待て。
そんなことしたら上手くいったとき殺されるぞっ!?」
「それでも、生きててくれなきゃ。
もう一度会うことも出来ないよ。」
「それはそうだが‥‥‥‥。」
「俺は生きていて欲しい。
たとえ、どれだけ恨まれたとしても。」
そう言って滅多に手にすることのない、剣。
弧刀-kotou-を鞘から引き抜く凜音。
「きっと俺の腕はあの頃よりは落ちてるだろうね。
けどきっと。
若い子の盾にはなれるはずだよ。」
『凜音‥‥お前。』
死ぬ気か。
そう聞こうとした時。
凜音はふわりと笑った。