僕はただのbarのオーナーです
『翼、後ろっ!!!!!』
翼の後ろに切りかかってるのを見て通り名で呼ぶことも忘れて叫ぶ。
「っ!?」
僕の後ろにも敵がいて慌てて弾を入れ替え、翼は手持ちの2本の短剣で受け流そうとするがどちらも間に合わない。
やられる‥‥っ!
そう思った時、キンッ!と金属がぶつかる独特の音が鳴り響く。
「やんちゃなガキ持つと苦労するな。」
「それでも、大切な子達だから。
可愛いもんだよ。」
『要‥さんに凜音さん‥‥っ』
長剣を手に要さんは翼を、凜音さんは僕をそれぞれ守るように立っている2人。
ふと要さんから床に目を落とすと真っ二つに折られた相手の剣。
微笑んだ凜音さんの足元にも真っ二つどころか、粉砕された剣であったろうもの。