僕はただのbarのオーナーです
「黒羽‥‥いえ、本名は澪と言うのですか?
彼が使えないとなると、あなた一人ではこの人数。
どうするつもりです?」
『誰が使えないって‥‥っ?』
悲鳴をあげる身体にもう少し。
そう言い聞かせて力を入れ立ち上がる。
拳銃はもう使えない。
今の状態の拳銃を使えるようにしたところで、残りは4発。
きっと‥‥勝てない。
「これは流石。
天下の殺し屋様は違いますね。
では、こちらが殺られる前にトドメをさすことにしましょう。」
ゆっくりとこちらを向く銃口。
そこから火花を散らした瞬間、カンッ!と金属音がする。
一歩踏み出していた翼も、汐も母さんも目を見開いてるのが横目にうつる。
『本当は使い慣れたモノがよかったんだけど。
そんな我が儘言ってられなくなったから。
もう手加減出来ないよ?』
そう言って、目の前の相手に笑った。