僕はただのbarのオーナーです
だから、人を信じることを心が拒んだ。
素質がありすぎるというのはこういうことだ。
それは白羽……翼も同じことだが。
あのふたりは互いに信頼しているが、それ以外は全て疑ってかかる。
それは俺らのことも疑ってるんだろうが、普通の人よりは信頼してくれてるだろう。
裏の住人であり続けるためには、僅かな信頼と大きな疑いが必要なのだから。
「みぃは何者?」
「普通ではないと思うんだけど。」
「まるで族にいたときとは別人って感じ。」
青谷、葛西 梓、葛西 彩沙の3人が聞いてくる。
澪の弟である神月 汐は複雑そうだけど、真実を知ろうとしている。
来栖 千里は…〝こちら側〟の人間だ。