僕はただのbarのオーナーです
cocktail.2
澪side
「急に呼ぶのやめてくれる?
あと、俺からの電話を無視したのにそっちから仕事の内容ってどういうことさ。」
『そのままの意味だよ。
凜音さんから事情は話してもらってるだろ?』
「あらかたはな。
つか、黒羽モード入ってんのかよ。」
敬語じゃねぇじゃん。と笑う翼…もとい白羽。
『澪でも構いませんが?』
「裏の時は黒羽にしてくれ。」
本質的には変わらないのに。
まあ、俺も切り替えをしたいから一人称も裏での口調も変えているのですが。
どんな時も、俺は裏の人間。
しかし、普段は表でありたいと願う
そんな俺だから…いえ。
俺たちだからこそ、裏にも表にも居場所など作れない。